下着に使われる繊維は、大きく天然繊維(コットン・リネン・シルク・ウール)、再生・半合成繊維(モダール・テンセル・レーヨン・バンブー・アセテート)、合成繊維(マイクロファイバー・ポリエステル・ナイロン・スパンデックス)の3グループに分けられます。多くの製品は主素材にスパンデックスを数%混紡してフィット感を高めています。まずは代表的な14種を押さえましょう。
天然繊維
綿・麻・絹・毛など、自然界から採れる繊維。吸湿性と肌へのやさしさが魅力です。
コットン綿/定番の天然繊維
やわらかく肌にやさしい定番素材。重量の約20%もの水分を吸っても湿り気を感じさせにくく、肌が敏感な方にも安心です。一方で乾きにくく、シワや縮みが出やすい面も。毎日の普段使いに最適です。
スーピマ/オーガニックコットン上質なコットン
超長綿のスーピマや、環境に配慮したオーガニックコットン。繊維が長く、なめらかで上品な光沢と耐久性を備えた、ワンランク上の定番。エジプト綿・スイスコットンなども高級綿の代表です。
リネン麻/古代から愛される天然繊維
亜麻(フラックス)の茎から採れる繊維。シャリっとした清涼感とさらりと軽い肌ざわりが特徴で、汗をかいてもベタつきにくく真夏でも快適。使い込むほどにやわらかく馴染みます。シワにはなりやすい素材です。
シルク絹/天然のラグジュアリー素材
蚕の繭から作られる動物性繊維で「第二の肌」とも呼ばれます。なめらかで美しい光沢を持ち、吸放湿性に優れ、夏は涼しく冬は暖かい快適性も。デリケートで扱いに気は要りますが、特別な一枚やギフトにふさわしい素材です。
メリノウール高機能な天然ウール
繊維が細く、チクチクしにくい高級ウール。優れた保温性と調湿性で、汗をかいても蒸れにくく、ニオイも抑制。冬やアウトドアで真価を発揮します。
再生・半合成繊維
木材パルプなど天然のセルロースを原料に加工した繊維。天然の風合いと機能性を兼ね備えます。
モダールブナ由来の再生繊維
ブナの木材パルプを原料とする再生繊維で、レーヨンの進化系とも言われます。シルクのようになめらかで、コットンより毛羽立ちにくく、吸湿・放湿性も高い上品な素材。とろけるような肌当たりが魅力です。
テンセル/リヨセルサステナブルなセルロース繊維
ユーカリなど持続可能な森林資源を原料に、環境負荷の少ないクローズドループ製法で作られるエコ素材。シルクのようになめらかで、汗をかいてもべたつかずさらり。抗菌性でニオイも抑えやすい新時代の素材です。
レーヨン最も早く生まれた再生繊維
木材パルプのセルロースを再構成した再生繊維。シルクのように滑らかで美しいドレープ性を持ち、吸湿性にも優れます。ただし濡れると強度が下がり、縮みやシワが出やすいためお手入れには少し注意が必要です。
バンブー竹繊維/エシカル志向の再生繊維
成長が早く農薬をほとんど必要としない竹を原料とするサステナブル素材。天然の抗菌・防臭性を備え、汗を素早く吸って肌をドライに保ちます。やわらかな手触りとほのかな光沢も魅力。高温多湿の季節に最適です。
アセテート絹のような艶を持つ半合成繊維
セルロースに酢酸を加えて作る半合成繊維で、再生繊維と合成繊維の中間の性質。シルクに似た美しい光沢としなやかな肌ざわりを持ち、静電気が起きにくくまとわりつきにくいのが特長。発色もよくデザイン性の高い下着に使われます。
合成繊維
石油由来の原料から作られる繊維。速乾性・耐久性・伸縮性など、機能性の高さが魅力です。
マイクロファイバー髪の1/100以下の極細繊維
ポリエステルやナイロンを原料とする超極細の合成繊維。しっとりなめらかな肌ざわりと軽量・速乾・高ストレッチが特長で、汗をすばやく逃がし動きにフィット。スポーツや出張、汗ばむ季節に頼れる機能素材です。
ポリエステル世界で最も使われる合成繊維
優れた速乾性・形状保持性・耐久性を誇り、シワや型崩れに強い実用素材。汗を素早く外に逃がし乾きも早いため、スポーツウェアや機能性インナーに最適。吸湿性は低めで、静電気が起きやすい点には注意です。
ナイロン/ポリアミド薄くて軽いのに強靭
世界初の合成繊維。破れにくく擦れに強い高い耐久性と、薄くて軽いしなやかさを両立。伸縮性・速乾性も高く、薄手でもしっかりした着心地です。ローライズやシームレス系と好相性。熱には弱いため乾燥機は避けましょう。
スパンデックス/エラスタンライクラ®でも知られる伸縮素材
元の6〜8倍まで伸び、すぐ戻る圧倒的な伸縮性を持つ素材。単独で使われることはほとんどなく、コットンやナイロンに数%混ぜることでフィット感・ホールド感・型崩れしにくさを生み出す“縁の下の力持ち”です。
※多くの製品は上記の主素材にスパンデックス(ポリウレタン/エラスタン)を数%混紡し、フィット感とズレにくさを高めています。実際の履き心地は「素材名」だけでなく混率で変わります。詳しくは 生地混率ガイド をご覧ください。
| 素材 | 肌ざわり | 吸湿性 | 速乾性 | 保温性 | 向く季節 |
|---|---|---|---|---|---|
| コットン | 高 | 高 | 低 | 中 | 通年 |
| スーピマ/オーガニック | 高 | 高 | 低 | 中 | 通年 |
| リネン | 中 | 高 | 高 | 低 | 春夏 |
| シルク | 高 | 高 | 中 | 中 | 通年(特別) |
| メリノウール | 中 | 高 | 中 | 高 | 秋冬 |
| モダール | 高 | 高 | 中 | 中 | 通年 |
| テンセル/リヨセル | 高 | 高 | 中 | 中 | 春夏〜通年 |
| レーヨン | 高 | 高 | 中 | 中 | 通年 |
| バンブー(竹) | 高 | 高 | 中 | 低 | 春夏 |
| アセテート | 高 | 中 | 中 | 中 | 通年 |
| マイクロファイバー | 中 | 中 | 高 | 低 | 春夏・運動 |
| ポリエステル | 中 | 低 | 高 | 低 | 春夏・運動 |
| ナイロン/ポリアミド | 中 | 低 | 高 | 低 | 春夏・運動 |
| スパンデックス/エラスタン | 中 | 低 | 高 | 低 | 通年(混紡) |
洗濯ネットを使う
摩擦や引っかかりを防ぎ、生地とゴムの傷みを軽減。型崩れ防止にも効果的です。
高温乾燥は避ける
乾燥機の高温はゴムや繊維を傷めます。基本は陰干しでやさしく乾かしましょう。
柔軟剤は控えめに
使いすぎは吸水性を低下させることも。吸湿を活かしたい素材では量に注意を。
ウール・シルクは手洗い
デリケート素材は専用洗剤で手洗い、または表示に従って。長持ちのコツです。
※お手入れ方法は製品により異なります。必ず各商品の洗濯表示(ケアラベル)に従ってください。
